気になる歯だけ整える「部分矯正」とは
部分矯正とは、その名の通り、歯列を部分的に矯正する治療です。
部分矯正では基本的には、前歯の1～4本を動かします。
気になるところを、短期間かつ、費用を抑えて改善することできます。
高瀬矯正歯科では、ワイヤー矯正、マウスピース矯正、またその併用で、部分矯正に対応します。
部分矯正で治療できる範囲の歯並び
部分矯正の対象となるのは、基本的に前歯4本までの歯です。
対応できる歯並びの例
- 軽度の出っ歯（上顎前突）
- 軽度の受け口（下顎前突）
- すきっ歯（空隙歯列）
- ガタガタの歯並び（叢生）
部分矯正では治療できない例
すべての歯を動かす全顎矯正とは異なり、部分矯正では「新しく大きなスペースを作る」ということができません（※エナメル質を薄く削って小さなスペースを作ることは可能です）。
そのため、以下のような症例では、部分矯正による治療ができない可能性が高くなります。
出っ歯を大きく引っ込める
出っ歯の程度が大きい場合には、明らかにスペースが不足していることが多く、その場合は部分矯正の適応外となります。
上下の歯の中心を揃える
上の前歯2本の隙間と、下の前歯2本の隙間が、一直線上にない症例です。骨格や咬み合わせ、また歯の位置の大きなズレに問題がある可能性が高く、部分矯正による改善は困難です。
スペースがない歯並びでの八重歯矯正
八重歯は叢生の1種です。歯がきれいに並ぶためのスペースが不足し、行き場を失った犬歯が、飛び出てしまった状態です。部分矯正では新しく大きなスペースを作ることはできないため、適応外となります。
骨格に問題がある受け口
骨格に問題があるような受け口は、部分矯正では改善できません。また全体矯正でも適応外となることがあります。外科的な矯正治療を含めて、検討する必要があります。
奥歯で噛んでも前歯が開いている開咬
奥歯を咬み合わせた状態で、前歯に上下方向の隙間が生じている不正咬合を「開咬」と呼びます。
舌の癖や咬み合わせに根本的な問題があるため、部分矯正の適応外となります。
部分矯正のメリット・デメリット
メリット
気になる部分だけ歯を整えられる
歯並びの気になるところだけを改善することが可能です。
重要な治療であることには変わりありませんが、やはり全顎矯正と比べると、気軽に受けることができます。
全顎矯正に比べて痛みが少ない
部分矯正の適応となる前歯であるため「歯の移動量が少ない」ことと、奥歯よりも歯の根の形が単純で「動きやすい」という性質を持つために、全顎矯正よりも痛みが少なくなります。
安い料金で治療できる
全顎矯正と比べると、動かす歯の本数が少なく治療期間が短いことなどから、費用が抑えられます。
治すのは前歯だけなのに全顎矯正の費用がかかる、ということはありません。
短期間で治療が終わる
先述の通り、前歯は奥歯と比べて動きやすいという性質を持ちます。前歯だけを動かす部分矯正の場合、全顎矯正と比べて治療期間が短くなります。
治療期間はおおよそ3～6カ月、長くて1年程度となります。
デメリット
幅広い症例には適応しない
全顎矯正とは異なり、新しく大きなスペースを作るということができません。
そのため、適応となる症例が限られます。無理に歯を動かしても、後戻りをする可能性が非常に高くなってしまいます。
咬み合わせは改善しない
動かす歯は前歯の1～4本であるため、基本的に部分矯正で咬み合わせが改善するということはありません。
咬み合わせを改善するためには、全顎矯正が必要になります。
歯を削るケースがある
正しい位置に収めるため、歯のエナメル質を薄く削ることがあります。削る量は歯の健康に支障をきたさない程度に留めます。
エナメル質を削る必要がある場合には、事前にご説明し、患者様にご理解・ご同意いただいてから治療へと進みますので、ご安心ください。
高瀬矯正歯科で行う部分矯正の方法
ワイヤー矯正
歯にブラケットを取り付け、ブラケットにワイヤーを通して歯を動かします。
通常、装置は前歯の4～6本に取り付け、そのあいだにある歯を動かします。
マウスピース矯正
透明な薄い材料でできたマウスピース型の矯正装置、「インビザライン」、その他のアライナーマウスピース装置 を使う部分矯正です。
装置が目立たず、快適性にも優れます。
部分矯正の値段
| 内容 | 料金 |
|---|---|
| 検査・診断料 | 33,000円（税込） |
症状、治療目標、コントロールする歯の本数や使用装置によって、お口の中を見て料金を設定させて頂きます。
