マウスピース型矯正装置(インビザライン)を知りたい!メリット&デメリット

インビザラインのメリット

インビザラインのメリット

透明で目立ちにくい

インビザラインは、透明の材料を使って、薄く作られています。
装着して口を開いても、ワイヤー矯正のように装置が目立つことはありません。

ワイヤーに比べて痛みが少ない

インビザラインは、1カ月に1回の調整ごとに大きな力のかかるワイヤー矯正とは異なり、微弱な力を持続的にかけていくことで歯を動かす装置です。
そのため、ワイヤー矯正と比べると、痛みが少なくて済みます。

取り外して食事やケアができる

インビザラインは、食事・歯磨きの際には取り外します。
これにより、ワイヤー矯正の課題である、食べ物が装置に詰まる・歯が磨きづらいということがありません。

治療後の歯並びをイメージできる

インビザラインを発注する前に、クリンチェックを行います。現在の歯並びからどのように歯が動き、歯並びが変わっていくのかを、3D画像でご覧いただけます。
治療のイメージが湧き、患者様のモチベーションのアップにもつながります。

違和感が少なく会話に不自由がない

厚さ0.5ミリのインビザラインは、ワイヤー矯正のような物理的な違和感がほとんどありません。数日も装着すれば、喋りづらいということはまずありません。
接客業や営業職の方でも安心です。

金具によるトラブルがない

インビザラインには、一切の金属が使用されていません。またその表面はつるんとしています。
そのため、ワイヤー矯正のような、金属アレルギーのリスク、粘膜が傷つくリスクがありません。

インビザラインのデメリット

適応しない症例(歯並び)がある

歯並びの乱れが重症である場合、骨格自体に問題がある場合など、インビザラインの適応とならないことがあります。
当院では、より自由度の高いワイヤー矯正にも対応しております。

装着時間を守らないと治療期間が延びる

インビザラインは、1日20時間以上の装着時間を守って初めて、スケジュール通りの効果が得られるよう設計されています。これを守らないと、治療期間が延びたり、目標の歯並びに達しなかったりといったことが起こります。

治療できる歯科医院が限られている

インビザラインを取り扱えるのは、アメリカのアライン・テクノロジー社が発行するライセンスを取得している歯科医師のみです。そのため、どの歯科医院でも受けられる治療ではありません。

子供のインビザラインや矯正治療はデメリットが多い?

子供のインビザラインや矯正治療はデメリットが多い?

現在、お子様向けのインビザライン(インビザラインティーン、インビザラインファーストなど)も登場しています。これを含め、お子様の矯正治療において注意すべき点をご紹介します。

装着時間を守れないお子様もいる

小児矯正では、インビザラインを含め、取り外し可能な装置を使うことがあります。
お子様が矯正治療の必要性・大切さを十分に理解しないまま治療を開始すると、装置の装着時間が守れない(隠れて外してしまう等)ということも起こり得ます。
当院の小児矯正では、親御様だけでなく、お子様ご本人のご理解をできるだけ深めてから、治療へと進みます。

ケアが不十分で虫歯になる場合がある

固定式の装置はもちろん、取り外し可能な装置を使う場合も、やはり矯正治療を受けていない人と比べると、虫歯リスクが高くなります。矯正治療中はそのことを正しく理解し、ご自宅・歯科医院でのケアを受けなければなりません。まだ自分できちんと磨けないお子様の場合には、仕上げ磨きを行ってあげてください。

インビザラインは歯を削る?メリット・デメリットは?

ワイヤー矯正などの他の矯正方法でも言えることですが、インビザラインによる矯正治療にあたって、歯を削ることがあります。
インビザラインを使った矯正治療で歯を削ることを、「ディスキング」と言います。

ディスキングが必要な理由

ディスキングが必要になる理由について、ご説明いたします。

歯の大きさ・バランスを整える

歯の大きさには、個人差があります。
特に日本人は前歯が大きい傾向があり、そのことを気にされている方が少なくありません。歯を薄く削ることで、大きさ・バランスを整えることができます。

歯が並ぶスペースを作る

インビザラインを含めた成人矯正では、基本的にこれ以上の顎の成長は見込めないため、今あるスペースをうまく使って、歯を動かしていきます。
その中で、「少しだけ新しくスペースを作る必要があるが、抜歯が必要なほどではない」という場合に、ディスキングが有効になります。

後戻りの防止

スペースのないところに無理に歯を押し込むと、その後歯が後戻りを起こすリスクが高くなります。
後戻りを防ぐためには、やはりきちんとスペースを確保することが大切になります。そのためには、ディスキングが有効な手段となります。

ブラックトライアングルの改善

加齢や歯周病による歯茎の退縮、もともとの歯の形などを原因として、歯と歯のあいだの根元にできる隙間を「ブラックトライアングル」と呼びます。
ディスキングによって歯の形を整えてから歯を動かすことで、このブラックトライアングルの改善・解消が可能になります。

歯を削るメリット

  • 歯の大きさとバランスを整えられる
  • 新しくスペースをつくることで、歯がきれいに並ぶ
  • 後戻りのリスクが下がる
  • ブラックトライアングルを改善・解消できる

歯を削るデメリット

  • 健康な歯を薄くではあるが形態修正することになる
  • 歯の健康を守るため、大きく形態修正することはできない
  • ディスキングの際に歯茎から少量の出血が起こることがある