インビザラインを装着している時の飲食について

インビザライン治療中の食事はマウスピースを必ず外す!

インビザライン治療中の食事はマウスピースを必ず外す!

インビザラインは、1日20時間以上の装着が必要です。しかし、食事・歯磨きの際には取り外さなければなりません。
ここでは、インビザラインによる矯正治療のあいだの飲食について、注意すべき点をご紹介します。

インビザライン治療中の食べ物

インビザライン治療中の食べ物

食べても良いもの

マウスピースを取り外してさえいれば、基本的に何を食べても構いません。
繊維質の食べ物が詰まりやすいワイヤー矯正のように、食べ物の種類を細かく気にする必要はありません。

できれば避けてほしいもの

ただし、できれば避けてほしいという食べ物があります。
それは、硬いもの・噛むのに力がいる食べ物、粘着性が高い食べ物です。

硬いもの・噛むのに力がいる食べ物

矯正治療中には、歯の根と顎の骨のあいだにある組織「歯根膜」が敏感になっています。硬いもの・噛むのに力がいるものを食べると、歯根膜が刺激され、痛みを感じることがあります。
また、マウスピースのホールド力を高める際に必要になる、「アタッチメント」という突起が外れる原因にもなります。

粘着性が高い食べ物

キャラメルなどの粘着性の高いものは、「飲み込んだ」と思っても、歯間などに残っていることがあります。
インビザラインを装着する前には歯磨きを行いますが、たとえば歯磨きができない状況でキャラメルなどを間食として食べ、そのままインビザラインを装着すると、虫歯の原因になってしまいます。チューイングガム、飴なども同様です。

マウスピースを付けたまま食事をしてはいけない理由

虫歯・歯周病の原因になる

歯とマウスピースのあいだには、わずかですが隙間があります。
そこに食べ物が入り込んでしまい、長くお口の中に留まると、虫歯菌・歯周病菌が増え、虫歯・歯周病を引き起こす原因になります。

マウスピースや歯が着色してしまう

食べ物の色素によって、マウスピースの色が変色してしまいます。せっかくの透明なマウスピースが目立ってしまっては、お口を開けることに抵抗が生じます。
また隙間に食べ物のカス、汁・ソースなどが残ることで、歯にも着色が生じます。

マウスピースが変形・破損してしまう

インビザラインを装着したまま食事を摂ると、その変形・破損の原因となります。変形・破損したマウスピースを使用すると、十分な効果が得られないばかりか、逆に歯並びが悪くなってしまうということもあります。

インビザラインをしている時注意が必要な飲み物

インビザラインを装着しているまま口にできるのは、「透明で砂糖が一切入っていない飲み物」のみです。
なおお湯も、その熱によってインビザラインを変形させてしまうことがあるため、避けてください。

飲んでも良いもの

  • 炭酸水(無糖)
  • 白湯

飲んではいけないもの

  • コーヒー
  • お茶
  • 紅茶
  • 赤ワイン
  • ビール
  • ジュース
  • スポーツドリンク
  • 熱い飲み物
色素が濃い飲み物

コーヒーや紅茶、お茶、赤ワインなど、色素の濃い飲み物は、マウスピースや歯の着色の原因となります。

糖分が含まれる飲み物

砂糖入りの飲み物はいずれも、虫歯・歯周病リスクの上昇につながります。スポーツドリンクにも糖分が含まれていますので、インビザラインの装着中には口にしないでください。
フレーバーウォーターなどの甘くない飲み物、人工甘味料を使ったゼロカロリーの飲み物も同様です。

熱い飲み物

湯を含め、熱い飲み物は、マウスピースの変形の原因となります。変形したマウスピースはもう使用ができず、再作製を行う必要があります。

インビザラインをしている時の飲食に関する注意点

外食時にマウスピースを外したら専用ケースに入れる

外食時にマウスピースを外したら専用ケースに入れる

インビザラインの治療を開始する際には、専用のケースをお渡しします。
外出には必ずケースを携帯し、食事のときに取り外したマウスピースを入れるようにしてください。
ポケットやビニール袋に入れておく、紙ナプキンで包んでいくといった行為は、紛失や変形・破損の原因となります。

ガムを噛む時もマウスピースは外す

ガムは粘着性が高いため、必ずインビザラインを外して噛むようにしてください。また甘いチューイングガムを噛んだ場合は、必ず歯磨きをして、インビザラインを装着するようにします。

間食はしすぎないようにする

間食をすると、どうしてもインビザラインの装着時間が短くなります。間食をしてはいけないわけではありませんが、1日20時間という装着時間は厳守しましょう。
また、ちょっとした間食であっても、歯磨きをしてから、インビザラインを装着するようにしてください。

水・白湯以外はストローを使ってもNG

ストローを使うと、飲み物がマウスピースや歯に触れにくくなります。しかしどうしてもその後口の中に糖分が残ってしまうため、歯磨きをしないと虫歯・歯周病のリスクが高くなります。
またたとえ糖分を含まないお茶やブラックコーヒーであっても、マウスピースや歯の着色の原因となるため、おすすめしません。

飲食後は歯とインビザライン両方を磨く

何かを食べた・飲んだあとは、歯だけでなく、インビザラインも磨くようにしてください。インビザラインについては、飲食の前、取り外してすぐに磨いておいても構いません。大切なのは、きれいなお口に、きれいなインビザラインを装着することです。
どうしても歯が磨けない・インビザラインを磨けないという場合には、口をゆすぐ・流水でインビザラインを洗うといった方法で、できる限りの清潔を保ち、帰宅後にすぐに磨くようにしてください。